文化財の修復材料として、また様々な用途での可能性を持つ
 ふのり多糖     (商品名:OF-1)
ふのり多糖とは
What is Funori Polysaccharide?
OF-1(無薬品製造・フリーズドライ品)
OF-1はふのりから多糖(フノラン)を抽出した商品です。
製造には薬品を一切使用せず、ふのりから多糖(フノラン)を抽出、
その後長期保存にも耐えられるフリーズドライにしたものです。
ふのりは海藻の1種で日本の海岸沿いで採取されます。
ふのりにはネバネバ成分となる「フノラン」と呼ばれる多糖の他、たんぱく質や脂質などを含んでおります。
OF-1は独自製法により、ふのりから多糖以外を取り除いた商品になります。
福井県立大学様及び石川県立大学様のご協力を得て、4年の歳月をかけ開発に至りました。

ふのりの採取現場
ふのり
ふのり多糖
ふのり多糖液
OF-1の成分
Ingredients of OF-1
フノリ抽出物の物性測定結果
(石川県立大学様での試験結果)

フノリ多糖のタンパク含量の測定
方法
Protein Assay Kit(PIERCE)を用いた比色法によって、総蛋白量を検出。
結果
5%以下のタンパク質しか検出されなかった。

フノリ多糖の糖含量の測定
方法
フェノール硫酸法を用いて全糖量を検出。
結果
60%以上が多糖という高い数値。

フノリ多糖のナトリウム含量の測定
方法
原子吸光分析装置(Thermo Fisher Scientific iCE3500)にてナトリウム濃度を測定。
結果
ナトリウム分は1%以下と既存品より大幅に低い数値。

多糖分が多く、たんぱく質、ナトリウム分が低い結果となっております。
(※これらのデータは、あくまで社内試験データですので結果を保証するものではありません)
 
OF-1開発の経緯
Development History of OF-1
ふのりは、日本では絹糸の製造時の接着剤、陶器の釉薬(ゆうやく)の中の増粘剤、
絵画の修復など、様々な用途で使われております。

特に日本の和紙と組み合わせたふのり多糖(Funori Polysaccharide)は、
世界中の文化財への修復材料として、今注目されております。

そうした流れの中、より無色透明で、薬品を一切使わない
ふのり多糖品のニーズが高まってきたことから今回の開発に至りました。

文化財修復材料として、本商品が多くの文化財の修復に貢献出来ることを願っております。


ふのり多糖(OF-1)
古文書の修復剤として
ふのりを使った修復作業
OF-1の特徴
Features of OF-1
①接着性(Adhesion)
ほぼ多糖のみですので、接着性に優れます(弊社板ふのりに比べ)。
②再溶解(Reversibility)
乾いた後に水をひたせば糊フィルムは再び溶解します。
③無色(clear)
可能な限り色素成分は抜きました。
④抗菌性(Anti bacteria)
不純分が少なく、OF-1そのものにカビや菌の影響を受けるものはほぼありません。
⑤塩分が少ない(Less Sodium)
弊社製法により塩分はほぼ除去できております。
⑥保存性(save ability)
フリーズドライ品ですので長期保存可能です。お好きな時にお好きな量を溶かしてご利用下さい。
OF-1のパッケージ
OF-1のパッケージ
1gタイプのみ扱っております。

アルミ袋に入っており、また水分を飛ばしたフリーズドライ品ですので、未開封であれば数年は保存が可能です(当社試験)。  

大量にご注文の場合には、荷姿や価格など個別相談にも応じさせて頂きます。

ふのり多糖液
  • OF-1の使い方
アルミ袋に入ったOF-1を必要な量だけ計量し、最適な濃度で溶かして下さい。

水の中にOF-1を入れ、常温から攪拌しながら熱をかけ、80℃までの熱水で溶解することをおすすめします。固形分が無くなったら冷ましてからご使用下さい。

濃度は1%近くから試して頂き、調整の上、お客様のお好きな濃度でご使用下さい。

薬品は一切使用しておりません
手間をかけ色素を除去しております
OF-1の用途
Use of OF-1
日本では、ふのりは天然糊として古くから様々な場面で使用されてきました。
しかし時代の流れと共に、薬品を一切使用しない、また出来る限り透明で、塩分も少ない、糊分だけを抽出した
商品ニーズの高まりを受け、OF-1は開発されました。
日本の和紙と組み合わせてのご使用、また文化財表面
の保護として、
増粘剤としてなどなど、ご使用の可能性は無限にあるかと思います。
従来の板ふのりでは満足出来なかった方々にお届けしたい自信の商品です。
1.古文書、掛軸修復の際の表面の保護として
古文書の修復剤として
補修する対象物を保護する為、レーヨン紙にふのりを塗り、固着させる為に使用されます(表打ちの際)。掛軸などの場合には、下地補修の際に行う裏打ちの際や、その際の表面保護としてもふのりはご利用頂いております。
2.増粘剤として(小麦澱粉などへの)
古文書の修復剤として
古くから使用されている古糊(小麦澱粉を何十年も寝かしたもの)や膠の増粘剤としてもご利用頂いております。
3.壁画の修復剤として
日本では高松塚古墳、海外ではエジプトの王妃の墓の壁画の修復などでふのりをご使用頂いております。
高松塚古墳では主に漆喰の強化剤として、エジプトの壁画では、壁画をはぎ取る際に使用したレーヨン紙への接着剤としてふのりが使用されました。
4.建物の養生紙向け接着剤として
お寺や神社のような古い木造建築物の補修の際に、元の構造物に影響を与えないように養生紙向けの接着剤としてふのりは使用されております。
5.その他
当社が知らないだけで、ふのりには他にも様々な用途があるかと思います。
この使用例はお客様から聞いた一例となります。
ここでは、文化財に絞った用途例をあげさせて頂きましたが、化粧品用途、健康食材用途など、可能性は多岐に渡ると思っております。
気になった方は是非ご連絡下さい。
OF-1の販売について
ふのり多糖は1gから販売しております。

■オンラインショップで1g単位でご販売しております。
■海外からのお問合せも喜んでご対応させて頂きます。
 お問い合わせフォームから購入頂く数量など入力頂きご注文下さい。折り返しこちらよりご連絡させて頂きます。
■大口のお客様は別途ご相談を受け付けておりますので、お問い合わせフォームよりお問い合わせ下さい
購入・お支払い・配送方法
※国内のお客様へ
国内のお客様は、「オンラインショップはこちら」からご注文下さい。
お支払い方法、運賃に関しては、右下の「オフィシャルトップページに戻る」を
クリック頂き、そちらから内容をご確認下さい。
大量に購入をご検討の方は、お問い合わせフォームからお問合せ下さい。
※海外のお客様へ
お支払いは原則クレジットカード払いのみとなります。
大量ご注文の場合には送金にも対応致します。送料は別途発生致します。
原則EMS、国際宅急便でご送付しますが、国によって送れないエリアもありますのでご了承下さい。
必要量と送付先など明記頂き、日本語か英語にてお問合せフォームからお問合せ下さい。
改めて当方よりご連絡させて頂きます。
但し、お返事までお時間を要する場合がありますので予めご了承下さい。
板ふのりについて
創業1900年から製造している板ふのりも従来から様々な用途で使われております。
OF-1までの品質が必要ない方は板ふのりをご検討下さい。

Q:板ふのりとふのり多糖の違いは何か?
A:板ふのりは製造時に薬品を多少使用しております。またふのりそのものを板状の糊にしておりますので、たんぱく質やナトリウム分などはOF-1ほど除去は出来ておりません。また色目も黄色くなっております。国内外で既に100年以上の実績がある板ふのりが悪いというのではなく、ふのり多糖はそれ以上に品質にこだわった商品となります。
また、板ふのりを粉末化したものも販売しております。
板ふのりで十分と言われる方、ご興味ある方は下記のボタンよりご確認下さい。
地元のマスコミに、ふのり多糖のことが取り上げられました。
福井県立大学様と一緒に記者発表させて頂いた時の記事です。
その他ご不明な点がございましたら、
下記お問合せフォームよりお気軽にお問い合わせ下さい。
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